目的

小型低消費電力グリーンセンサ

省エネ効果に寄与するグリーンセンサ・ネットワークシステム技術開発のための研究の一端として、セイコーインスツル株式会社及びオムロン株式会社と協力し、MEMS技術を用いた塵埃センサ及びCO2濃度センサの開発を行っている。
塵埃センサでは、ターゲットとなる直径5 μm程度の大きさの粒子の散乱光を検出することで、粒子数をカウントし、クリーン度を計測する。工場などのクリーン度のモニタリングをターゲットとして、クラス10万程度のクリーン度を計測できることを目標にしている。またCO2濃度センサではイオン液体のCO2の吸収に応じた特性変化を利用してCO2の濃度変化を検出する。オフィスや教室といった場所をターゲットにし、3000 ppmの濃度を計測できることを目指している。どちらのセンサも大きさ5 cm × 2 cm、平均消費電力0.1 mWの小型で低消費電力のセンサを目指している。センサをネットワーク端末に取り入れることで工場やオフィスの空調管理にフィードバックが可能となり、省エネルギー化につながると期待されている。