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表面プラズモン共鳴を利用した味覚センサ

金薄膜に特定の波長・入射角度で光を入射した際に、光が金薄膜表面で電子と共鳴する現象を表面プラズモン共鳴(Surface Plasmon Resonance:SPR)と呼ぶ。金薄膜表面に特定分子が吸着して共鳴条件が変化することを利用すると、微量な味物質の検出が可能となる。MEMS技術を活用することで、レーザー光源やSPR素子をワンチップに集積し、ロボットの指先に実装可能な味覚センサを実現する。
味覚センサシステム全体をロボットへ搭載可能なサイズに集積することは挑戦的な課題と言える。最終的には人の味覚と同様の検出感度と速度をもつ味覚センサを、ロボットの指先に実装可能なサイズに集積することを目指す。食品の味だけでなく、危険物質の有無なども判別することができる。
本研究は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務「次世代人工知能・ロボット中核技術開発」として進められている。